T シャツやトートにロゴをプリントするとき、最初に決めるのは シルクスクリーンか DTG か です。前者は版を作るので 1 枚あたりが安くなる反面、色数と細線に制約あり。後者は 1 枚から作れますがコストは高め。この記事では、両方式の入稿データ仕様と、SUZURI / pixiv FACTORY / UP-T / ラクスル T シャツ印刷の使い分けを整理します。
共通の鉄則は SVG 原本を持っておくこと。シルク印刷の版下作成にも、DTG の透過 PNG 書き出しにも、SVG があれば 5 分で対応できます。
印刷方式の比較
| 方式 | 最小枚数 | コスト | 色数 |
|---|---|---|---|
| シルクスクリーン | 5 枚〜(業者により) | 版代 ¥3,000〜10,000 + 1 枚あたり ¥300〜800 | 1〜4 色(色数 = 版数) |
| DTG(インクジェット直接印刷) | 1 枚〜 | 1 枚あたり ¥1,800〜3,500 | フルカラー |
| 転写(プリントシート) | 1 枚〜 | 1 枚あたり ¥1,500〜3,000 | 1〜フルカラー |
シルクスクリーン
特性: 最小線太さ 0.5mm、ベタは強いが細線・グラデは不可
向いている用途: ロゴ単色プリント・イベント T シャツ・ノベルティ大量制作
DTG(インクジェット直接印刷)
特性: 細線・グラデ・写真も OK、版不要
向いている用途: 1 枚から作りたい・多色・グラデのあるロゴ
転写(プリントシート)
特性: 厚みが出て耐久性は劣る、洗濯で剥がれやすい
向いている用途: 短期使用のスタッフ用・販促用
入稿データ仕様
プリント可能エリア(A4 サイズ目安)
シルクスクリーンの版下データ
- 形式: AI / PDF(ベクター)
- 色: スポットカラー or DIC / PANTONE 指定(CMYK 4 色分解は不可)
- 最小線太さ: 0.5mm(約 1.4pt)
- 細い線・グラデ・極小文字(5pt 未満)は再現不可
- フォントは必ずアウトライン化
DTG(インクジェット)のデータ
- 形式: 透過 PNG(推奨)or SVG
- 解像度: 350dpi(プリントサイズ実寸換算)
- 色: RGB(ただし純色は CMYK 換算でくすむことあり、要試し刷り)
- 濃色 T シャツへの白インク打ちが必要な場合、レイヤー分けして入稿
- 細線・写真・グラデは OK、ただし髪の毛レベルの線は飛ぶことがある
サービス別の使い分け
| サービス | 特徴と入稿仕様 |
|---|---|
| SUZURI | 1 枚から無在庫販売。SVG / PNG 透過アップロード、DTG ベース。クリエイター向け。 |
| pixiv FACTORY | 1 枚 〜、グッズ種類が豊富(T シャツ・トート・パーカー・マグ)。 |
| UP-T | 小ロットの DTG 印刷、デザイン入稿型。透過 PNG 解像度 350dpi 推奨。 |
| ラクスル T シャツ印刷 | 10 枚〜のシルクスクリーン中心。入稿は AI / PDF、フォントアウトライン化必須。 |
T シャツに向くロゴ
プリント用ロゴで強いのは、シンボル単体・太い線・1〜2 色。極細線や微細なフォントは方式を問わず再現性が下がります。
Bloom
Stardust
Circle
Orbital
D2C ブランドや EC ショップのグッズ展開は EC・ネットショップ向け、個人ブランドのノベルティは 起業家・ファウンダー向け の事例を参考にしてください。
まとめ
T シャツ・トートにロゴを乗せるなら、少量なら DTG(透過 PNG 350dpi)・大量ならシルク(ベクター AI / PDF、線 0.5mm 以上、4 色まで)。SVG 原本があれば、SUZURI でも pixiv FACTORY でもラクスルでも入稿はほぼ即時で完了します。