不動産会社のロゴは、物件ポータル(SUUMO・アットホーム・HOME'S)、屋外看板、自社 LP、ポスティングチラシ、名刺と、用途ごとに違う物理条件を渡り歩きます。SVG 1 枚から派生させる運用設計を持っていないと、ポータルで潰れ、看板で色が変わり、チラシで線が消える、という状況が普通に起きます。
この記事では、4 つの主要チャネルそれぞれの仕様と、SVG 1 枚から派生させる具体的な手順を整理します。新規開業の不動産会社が、最初の半年で揃えるべきファイルの最小セットも最後にリストします。
派生元になる『マスター SVG』を 1 枚用意する
すべての派生は、1 枚のマスター SVG から始まります。マスターには次の条件を満たさせます。テキストはまだアウトライン化せず、編集可能な状態にしておきます。
- viewBox は 1:1(正方形)か 4:3。横長ロゴでもアイコン用に切り出せる構造にしておく
- 主役色 1・補助色 1・背景色(透過 or 白)の 3 色構成
- 屋号・補助コピー(「不動産」「ハウジング」など)はレイヤーを分ける
- シンボル単体で 1:1 で成立する版を別レイヤーで持つ
マスター SVG の典型(横長・縦組み・横長+シンボル)
チャネル別 — 仕様と派生の作り方
1. 物件ポータル掲載(SUUMO・アットホーム・HOME'S)
正方形 PNG 200〜400px / 背景透過 or 白
SUUMO・アットホーム・HOME'S(LIFULL HOME'S)への掲載は、媒体ごとに会社ロゴ枠のサイズと縦横比が違います。基本は『1:1 の正方形 PNG・背景透過』を 1 枚作っておけば 8 割が通ります。アイコン的に成立するよう、ロゴから屋号だけを切り出した縮小版(シンボル+漢字 2 文字)を別ファイルで用意するのが安全策です。
2. 屋外看板(店頭・幹線道路)
ベクター SVG / AI 入稿 / CMYK 想定
看板は印刷会社入稿で CMYK 変換が走るため、RGB の鮮やかさが落ちます。ロゴの主役色は CMYK 換算で再現可能な彩度に抑えておくのが鉄則。紺なら C100 M70 Y20 K30 付近、濃緑なら C80 M30 Y80 K40 付近。SVG をそのまま渡せる印刷会社が増えていますが、テキストはアウトライン化(パス化)して渡します。
3. 自社 LP・物件詳細サイト
SVG(インライン)+ Apple Touch Icon 180px PNG
Web ヘッダーはインライン SVG で配置し、レスポンシブで縮小しても文字が潰れない仕様に。スマホのホーム画面追加に備えて、180×180px の Apple Touch Icon と、512×512 のマスカブル PNG を用意します。物件詳細ページ末尾には、会社の連絡先と免許番号を読みやすい級数で配置します(媒体ごとの表示規定は宅建協会の指針を最終確認)。
4. 配布チラシ・ポスティング A4
高解像度 PNG(350dpi 換算)+ ベクター入稿用 SVG
ポスティング A4 は紙の質が安く、細い線が飛びやすい媒体です。看板用のロゴをそのまま使うと、明朝の縦線が消えて見えることがあります。チラシ専用に『線を 10〜15% 太らせた版』を作っておくと、印刷後の視認性が安定。SVG なら stroke-width を上げた派生を、PNG なら太字版を別書き出しします。
派生フロー — SVG 1 枚からの分岐
最初の半年で揃えるファイル一覧
- マスター SVG(編集可、テキスト残し)— 1 枚
- マスター SVG(テキストアウトライン版、入稿用)— 1 枚
- ポータル用 PNG 透過 200 / 400 / 800px — 3 枚
- Apple Touch Icon 180px / favicon 512px — 2 枚
- チラシ用 太め SVG — 1 枚
- 白背景+黒一色のモノクロ版(ファクス送信や白黒コピー対応)— 1 枚
色設計と漢字組版の前提は「不動産会社ロゴで『堅実 × 地域感』を両立させる」と「漢字社名のバランス」で深掘りしています。業種ページは「不動産のロゴ」。
まとめ
不動産ロゴは『マスター SVG 1 枚+媒体ごとの派生』で運用します。ポータル・看板・Web・チラシで物理条件が違うため、最初に派生のルールを決めておけば、看板を新調するたびに作り直す手間が消えます。LogoLab AI は最初から SVG で書き出すので、このマスター + 派生の運用にそのまま乗せられます。